「私って、痩せにくい体質なんだよね」
そう感じている方、多いのではないでしょうか。
食べても太らない人がいる一方で、
少し食べただけで体重が増える気がする。
この差はいったい何なのか、
今回はその仕組みと、
体質を変えるための考え方をお伝えします。
まず、あなたはこれに当てはまりますか?
以下のうち、当てはまるものを確認してみてください。
・食事量を減らしたのになかなか体重が落ちない
・運動しているのに変化を感じない
・同じ食事をしている家族と比べて自分だけ太っている
・ダイエットで体重は落ちるが、すぐリバウンドしてしまう
・家族に肥満体型の人が多い
・最近、以前より疲れやすく代謝が落ちた気がする
2つ以上当てはまる方は、
「痩せにくい体質」を持っている可能性があります。
ただし、だからといって諦める必要はありません。
「痩せにくい体質」は本当に存在するのか
結論からお伝えすると、
体質の個人差はたしかに存在します。
ただし、「何をしても絶対に痩せない体」
というものは、医学的には存在しません。
体重が変わるかどうかは、
基本的に消費カロリーと摂取カロリーの差で決まります。
体質の差として現れやすいのは、
主に以下のような部分です。
・基礎代謝の高さ(遺伝子と筋肉量の影響)
・腸内環境による栄養吸収率の差
・ホルモンバランスの影響
・日常活動量(NEAT)の差
・遺伝的な脂肪のつきやすさ
これらは確かに個人差があります。
ただ、どれも「生活習慣で変えられる部分」が大きいのも事実です。
遺伝と体質:変えられないものと変えられるもの
最近の研究では、特定の遺伝子によって
基礎代謝が調節されていることがわかっています。
この遺伝子を持つ人は同じ食事量でも太りにくく、
持たない人は太りやすい傾向があります。
また、「同じ量を食べているのに家族と差が出る」という場合も、
遺伝的な素因が関係していることがあります。
ただし、遺伝が影響するのは「傾向」であって、
「絶対に変えられない体質」ではありません。
遺伝的に太りやすい方でも、生活習慣を整えることで
体は確実に変わっていきます。
「痩せにくい」と感じる本当の理由
体質のせいにしたくなるとき、
実は生活習慣に原因が隠れていることが多いです。
① 筋肉量が少なく、基礎代謝が低い
筋肉はじっとしていてもエネルギーを消費します。
30代以降は年に約1%ずつ筋肉量が自然に落ちていき、
それに伴って基礎代謝も低下します。
「昔と同じ食事量なのに太ってきた」
という感覚は、多くの場合この筋肉量の低下が原因です。
② NEATが少ない(日常の活動量が低い)
運動以外の日常活動で消費されるカロリーを
NEAT(非運動性熱産生)と言います。
座り仕事か立ち仕事かだけで、
1日200kcal前後の差が生まれます。
週5日続ければ1ヶ月で1kg分以上の差になります。
ジムに通わなくても、
日常でよく動く習慣があるかどうかが
体質の差として現れている場合があります。
→ 健康な人が無意識にやっている生活習慣|NEATとDITで体は変わる
③ 睡眠不足でホルモンが乱れている
睡眠不足は食欲を抑えるホルモン(レプチン)を減らし、
食欲を増やすホルモン(グレリン)を増やします。
意志とは無関係に「食べたい」という状態が続きます。
④ ストレスと腹部脂肪の関係
慢性的なストレスは「コルチゾール」というホルモンを増加させ、
特に腹部への脂肪蓄積を促進することがわかっています。
「お腹だけ太ってきた」という方は、
ストレス管理も体質改善の重要な要素です。
→ ストレスを放置するデメリット|コルチゾールの作用と今日からできる5つの解消法
⑤ 食事量は少ないが、栄養が偏っている
「食べていないのに太る」と感じる方の多くは、
糖質・脂質に偏って、タンパク質が足りていないことがあります。
タンパク質が不足すると筋肉量が落ち、
基礎代謝がさらに低下するという悪循環が起きます。
痩せにくい体質を放置するリスク
「太っているだけ」と思っていると、
気づかないうちに体に負担が蓄積します。
肥満と関連しやすい疾患として、
糖尿病・高血圧・脂質異常症・脂肪肝・
膝関節症・睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。
これらの多くは自覚症状が出にくく、
健康診断で初めて指摘されるケースも少なくありません。
「体質だから仕方ない」ではなく、
「体質だからこそ早めに整える」という視点が大切です。
→ 健康診断前だけ頑張る人へ|数値より大切な「生活習慣」との向き合い方
「病気が原因」の可能性も知っておく
生活習慣を整えても体重がなかなか落ちない場合、
まれに病気が関係していることがあります。
代表的なものとして、
・甲状腺機能低下症:基礎代謝が落ち、体重が増えやすくなる
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):ホルモンバランスの乱れから太りやすくなる
・クッシング症候群:コルチゾールの過剰分泌で腹部に脂肪がつきやすくなる
「頑張っているのに全く変化がない」という場合は、
一度かかりつけ医に相談してみてください。
血液検査で原因がわかることがあります。
大事なのは「運動・栄養・休養」の3つ
体質に関係なく、体を整えるための土台は共通しています。
それが「運動・栄養・休養」の3つです。
運動は、筋肉量を増やして基礎代謝を上げます。
激しい運動でなくて構いません。
続けられる強度から始めることが大切です。
栄養は、カロリーだけでなく「何を食べるか」が重要です。
特にタンパク質を毎食意識して摂ることが、
筋肉を守り、代謝を維持することにつながります。
食事だけで補いきれない日は、
プロテインを補助的に使うのも効果的です。
僕が使っているのはREYS(レイズ)ホエイプロテイン。
水に溶けやすく、飲みやすいのが気に入っています。
休養は、見落とされがちですがとても重要です。
睡眠不足はホルモンバランスを乱し、
食欲のコントロールを難しくします。
7時間程度の睡眠を確保することを
ダイエットの一部として意識してください。
この3つが揃ってはじめて、体は少しずつ応えてくれます。
→ タンパク質は1日どれくらい必要?体重別の目安と無理なく増やす4つのコツ
焦らなくていい。続けることが、体を変える
「痩せにくい体質だから無理」と
諦める必要はありません。
ただ、すぐに結果を求めすぎると続かなくなります。
体が変わるには、最低でも3か月はかかります。
小さな習慣を積み重ねること。
それが、体質さえも少しずつ変えていく唯一の方法です。
体質のせいにしなくていいし、
自分を責めなくていい。
一緒に、焦らず整えていきましょう。
→ なぜリバウンドする?体の仕組みから学ぶ「ずっと続けられるダイエット」の考え方
→ 食べていないのに痩せない6つの理由|隠れカロリー・代謝・睡眠まで整理して解説
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