インナーマッスルとは?役割・弱まる原因と姿勢や関節痛との関係を解説

ダイエット

「インナーマッスルは鍛えた方がいいと聞くけれど、
そもそも何なのかよくわからない」
そんな声をよくいただきます。

インナーマッスルは、今の姿勢だけでなく、
10年後、20年後の体の動きやすさにも
関わってくる大切な筋肉です。
今日はその役割と、日常でできる整え方をお伝えします。

インナーマッスルとは何か

インナーマッスルとは、
体の深いところにある筋肉の総称です。

胸や腕、脚のように見た目でわかる筋肉
(アウターマッスル)とは違い、
骨や関節の近くで体を支える役割を持っています。

・姿勢を安定させる
・関節の位置を保ち、ズレを防ぐ
・動作をスムーズに始める

力を出す主役ではありませんが、
この筋肉が働かないと、どんなに筋トレをしても
体は不安定になってしまいます。
いわば「体の土台」です。

活躍するのは「日常の何気ない動作」

インナーマッスルが活躍するのは、
大きな力を出す瞬間ではありません。

立っているとき、歩き始める瞬間、
椅子から立ち上がるとき、
片足でバランスを取るとき。
体をグッと固めるのではなく、
「崩れないように支える」のが仕事です。

意識していなくても自然に姿勢が安定している人ほど、
インナーマッスルが上手に使えています。

インナーマッスルがサボるとどうなる?

インナーマッスルが働かなくなると、
代わりに表面のアウターマッスルが頑張ります。

すると肩がすくむ、腰を反らせて立つ、
首や背中がいつも緊張している、
といった状態が日常になります。
これが慢性的な肩こりや腰の張り、
疲れやすさにつながっていきます。

さらに、インナーマッスルが弱いまま
アウターだけを鍛えると、
強い筋肉が歪んだ状態で引っ張り合い、
関節に負担が集中することもあります。

関節の痛みはある日突然やってこない

肩、腰、膝の痛みは、
多くの場合「突然」ではありません。

座りっぱなし、前かがみ、
スマホをのぞき込む姿勢。
こうした生活が続くと、胸は縮こまり、
背中は丸くなり、お腹とお尻は使われにくくなります。

ほんの少しのアンバランスが
何年、何十年と積み重なった結果として、
痛みが表に出てくるのです。

姿勢は「見た目」だけの問題ではない

姿勢が悪いというと、
見た目の問題だと思われがちです。
でも実際は、呼吸が浅くなる、
疲れやすくなる、動きがぎこちなくなる、
といった影響も出てきます。

姿勢とは、体の使い方そのものです。
そしてその姿勢を内側から支えているのが、
インナーマッスルなのです。

→ 肩こりの原因は筋肉だけではない|神経・姿勢・呼吸から整える根本改善策

インナーマッスルを弱らせる3つの癖

① 立つときに腰を反らせる

姿勢を良くしようと胸を張りすぎると、
腰が反ってお腹のインナーが働かなくなり、
腰の筋肉に負担が集中します。

→ 姿勢改善の正しいやり方|猫背・反り腰のセルフチェックから力を抜いた良い姿勢の作り方まで

② 座るとすぐ背もたれに寄りかかる

背もたれに体を預けきると、
自分で体を支える必要がなくなります。
「インナーマッスルを使わない練習」を
毎日しているようなものです。

③ 動作を勢いで行う

立ち上がりや歩き出しを勢いだけで行うと、
インナーマッスルが働く前に動作が終わり、
関節に負担がかかりやすくなります。

鍛えるより「整えて、正しく使う」

インナーマッスルは、重い負荷をかけるより
正しく使われることが大切です。

・力まずに立てているか
・呼吸が止まっていないか
・動作が丁寧か

こうした点を見直すだけで、
インナーマッスルは自然と目を覚まします。

日常の中では、次のような小さなことから
始めてみてください。

・座るときは背もたれから少し離れ、
 お尻の骨(坐骨)で座る
・1時間に一度は立ち上がり、軽く体を動かす
・鼻から吸って、口から長く吐く呼吸を数回行う
・立ち上がるときは、お腹を少し意識してゆっくりと

鍛える、整える、正しく使う。
この3つがそろって初めて、
体は長く使えるものになります。

体の感覚をつかみにくい方は、
道具を使うのもおすすめです。
ストレッチポールに寝転ぶと、
縮こまった胸まわりがゆるみ、
背骨の位置を感じやすくなります。

バランスボードの上で数十秒立つだけでも、
体を「崩れないように支える」感覚を養えます。

今の体の使い方は、未来の自分へのメッセージ

インナーマッスルは派手な筋肉ではありません。
でも、働いているかどうかで、
姿勢、疲れやすさ、将来の関節トラブルは
大きく変わります。

頑張りすぎず、でも無視しない。
日常の癖を少し見直すことが、
長く動ける体をつくる一番の近道です。

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