トレーナーは「自分が筋トレする仕事」ではない

坊主の本音

「筋トレが楽しくて、もっと深く関わりたい。
だからトレーナーになりたい」
その気持ち、すごくよくわかります。
ただ、現場に立ってみて
気づいたことがあります。

トレーナーは「自分が筋トレする仕事」ではない

トレーナーの仕事は、人に筋トレをしてもらう仕事です。

「筋トレが好きだからトレーナーになりたい」
というのは
「たくさん食べるのが好きだからシェフになりたい」
というのと同じで
自分の好きな行動と
これからやろうとしていることが
イコールになっていないのです。

これは意外と最初に気づきにくい
大事なポイントだと思っています。

忙しくなるほど自分の時間は減っていく

トレーナーの仕事は、
思っている以上に体力を使います。

フォームを見る、声を出す、
器具の準備と片付け、
次のメニューを考える、
予約管理や連絡対応。

これを1日に何本もこなすと、
夜には自分のトレーニングをする
気力が残らない日もあります。

「筋トレが好き」だけでは教えられない

指導には、解剖学・栄養学・
姿勢評価・動作分析・負荷設定など、
幅広い専門知識が必要です。

「自分ができること」と
「人にできるよう説明すること」は
まったく別の技術です。

フォームの指導ひとつでも、
その方の体の癖や、
伝わりやすい言葉に合わせないと
なかなか届きません。

資格取得までの実際の話は
NASM-CPTを3回受験して合格した話にまとめています。

準備しているのは、メニューだけではありません

ここからが、実際に現場に立って
一番強く感じている部分です。

私がセッションに向けて
準備しているのは、
トレーニングメニューだけではありません。
会話のネタも、できる限り
用意するようにしています。

・「昨日観た映画が面白かった」
 と聞けば、自分もその映画を観て
 次のセッションで感想を言い合う
・お子さんが野球をされていれば、
 甲子園の地区予選の勝ち上がりを
 確認しておく
・おすすめのアニメやお店の話が出たら、
 できるだけ自分も試してみる
・前回どんな話をしたかを覚えておく

最後のひとつが、実は一番大変です。
1日に7枠、8枠と担当していると、
誰とどんな話をしたかは、
意識していなければ流れていきます。

大切なのは、話し上手になることでは
ありません。
相手が関心を持っていることに、
自分も関心を持つことです。

自分の体にしか関心がないままでは続かない

トレーニング歴が長い人ほど、
自分の体への関心が強い傾向があります。

それ自体は悪いことではありません。
むしろ強みです。

ただ、その関心が自分に向いたままだと、
お客様に長く通っていただくのは
難しいと感じています。

続けてくださる方がいるのは、
指導が完璧だからではなく、
「この時間が心地よい」と
思っていただけているからです。

調子が出ない日の向き合い方については
毎回100点のセッションはできない|トレーナーの正直な話でも書いています。

それでも、最高の仕事だと思う理由

お客様の喜びが、
自分の喜びより嬉しい瞬間が
あるからです。

「痛みが消えた」
「見た目が変わった」
「自信がついた」

こういう言葉をいただいたときは、
筋トレが好きかどうかに関係なく、
心からうれしくなります。

トレーナーに向いているのはこんな人

筋トレが好きという気持ちは、
入り口に過ぎません。

・自分より相手の変化に感動できる人
・体だけでなく頭を使う努力をいとわない人
・専門知識を学び続けられる人
・そして、人に興味を持てる人

最後のひとつが、
思っている以上に大きいと感じます。

もし「人の生活を支えたい」と
心から思えるなら、
これほどやりがいのある仕事は
ないと思います。

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