インナーマッスルとは、体の深いところにある筋肉の総称です。
腹筋や胸、腕の筋肉のように見た目にわかりやすいものではなく、
骨や関節の近くで体を支える役割 を持っています。
よく「体幹」と一括りにされがちですが、インナーマッスルは
・姿勢を安定させる
・関節のズレを防ぐ
・動作をスムーズに始める
といった、縁の下の力持ち のような存在です。
力を出す主役ではありませんが、
この筋肉が働かないと、どんなに筋トレをしても体は不安定になります。
インナーマッスルはどんな時に活躍するのか
インナーマッスルが最も活躍するのは、
「大きな力を出す瞬間」ではありません。
例えば、
・立っている時
・歩き始める瞬間
・椅子から立ち上がる時
・片足でバランスを取る時
こうした 何気ない日常動作の最初や途中 で働きます。
体をグッと固めるのではなく、
「崩れないように支える」
これがインナーマッスルの仕事です。
そのため、意識していなくても
自然に姿勢が安定している人ほど、
インナーマッスルが上手く使えています。
インナーマッスルがサボるとどうなる?
インナーマッスルが働かなくなると、
代わりに表面の筋肉(アウターマッスル)が頑張ります。
すると、
・肩がすくむ
・腰を反らせて立つ
・首や背中が常に緊張する
こうした状態が日常になります。
結果として、
慢性的な肩こり、腰の張り、疲れやすさにつながります。
悪影響を与える動作の癖【具体例】
① 立つときに腰を反らせる癖
「姿勢を良くしよう」として、
胸を張りすぎて腰を反らせる人は非常に多いです。
この姿勢ではお腹のインナーが働かず、
腰の筋肉に負担が集中します。
一見きれいに見えても、
長時間続けると腰痛の原因になります。
② 座るとすぐ背もたれに寄りかかる
背もたれに完全に体を預けると、
体を支える必要がなくなります。
これは、
「インナーマッスルを使わない練習」を
毎日しているようなものです。
短時間なら問題ありませんが、
長時間続くと姿勢保持力は確実に落ちていきます。
③ 動作を勢いで行う癖
立ち上がる時、歩き出す時に
勢いだけで動いてしまうと、
インナーマッスルが働く前に動作が終わってしまいます。
その結果、
関節に負担がかかりやすくなり、
動きが雑になっていきます。
インナーマッスルは「体の使い方」
インナーマッスルは、
重たい負荷をかけて鍛えるよりも、
正しく使われることが重要 です。
・力まず立てているか
・呼吸が止まっていないか
・動作が丁寧か
こうした点を見直すだけで、
インナーマッスルは自然に目を覚まします。
インナーマッスルは、
体を派手に動かす筋肉ではありません。
ですが、
この筋肉が働いているかどうかで、
姿勢、疲れやすさ、将来の関節トラブルは大きく変わります。
日常の癖を少し見直すことが、
最も現実的で、最も効果的なインナートレーニングです。
頑張りすぎず、
でも無視しない。
それが長く動ける体を作るための第一歩です。


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